11-1 studio

11-1 studio 池袋・谷端川沿い、小さな町工場が数件並ぶエリアに11-1 studioはあります

Design Tools_11-1_260504工具や木材・鋼材から模型・設計図までを等価に同じテーブルの上に載せて写真を撮ってみる。マニュアルコモンズ的目線(もしくは「コンヴィヴィアリティのための道具」的目線)に立つなら、あらゆる「つくる...
04/05/2026

Design Tools_11-1_260504

工具や木材・鋼材から模型・設計図までを等価に同じテーブルの上に載せて写真を撮ってみる。
マニュアルコモンズ的目線(もしくは「コンヴィヴィアリティのための道具」的目線)に立つなら、あらゆる「つくる」過程には「道具」があり、その「道具」が万人にわかりやすく開かれているか、もしくは特権的一部の人々や業者だけのブラックボックスになっているかによって大きな違いがある。
よくよく考えると我々は多くの「道具」のブラックボックス化を当然のものとして受容し、放任し、結果多くの不自由と不利益を被りながら、それを当たり前のものとして甘んじてきた。今この時も。

11-1studioの空間哲学は、いわばこうしたブラックスボックス化への抗戦であり、「道具」をわかりやすく開いていくというメッセージである。シェアカフェでもシェア工房でも、そのメッセージに気づけた人々が自由に彼らの「創作」に打ち込んで、マニュアルコモンズを実践している。

そんなマニュアルコモンズの場としての11-1studioを考えた時に、浮いた存在になっているのがここに居を構える家主の設計事務所である。
建築設計の世界も、従来的な設計事務所も一種のブラックボックスだ。自分自身も設計の方法としてはマニュアルコモンズを実践するものの、その構え方は従来型の敷居の高い設計事務所に過ぎなかったのかもしれない。

ならばこの構え方自体を、「マニュアルコモンズ」的にしてみたらどうだろうと思い、新パンフレットを構成し、そのための写真としてこれらを撮ってみた。
そこでは工具を使ったリペア・改造からモノのデザインから、空間のデザイン、そして運営のデザインまで、そのための「道具」が等価に、専門業者に丸投げする実態のよくわからないものではなくて、自分で触れられるものとして並んでいる。

まだこの先もブラックボックスに甘んじてより多くの不自由とより多くの不利益を甘受しつづけていくのか。
あるいは、もっと自由を知りもっと合理的なコストでもっと創造的な「つくる」を切り開いていくのか。
自らの場を作り、育てたい方の人のための、クリエイティブな相談窓口。
詳しくは配布中の新パンフレットで。

#マニュアルコモンズ #デザイン #相談窓口

Manual Commons Talk 01_11-1_2606132026年、都市・建築・運営・工法を取り巻く現在地とこれからについて、「マニュアル・コモンズ」というテーマを定めてオープンに議論するシリーズを開催します。□Manual C...
26/04/2026

Manual Commons Talk 01_11-1_260613

2026年、都市・建築・運営・工法を取り巻く現在地とこれからについて、「マニュアル・コモンズ」というテーマを定めてオープンに議論するシリーズを開催します。

□Manual Commons Talkとは
空間に対する主体性が喪失されている現代の都市・建築。
その代償として私たちは不自由さと過大な隠蔽コストを負わされています。
イヴァン・イリイチはこうした状況に警鐘を鳴らし「コンヴィヴィアリティ(自立共生)のための道具」という概念を提唱しました。
その現代的な実践としての「マニュアル・コモンズ」について考えたいと思います。それは一眼レフやマニュアル車のように、使い手がその仕組みを理解し、自ら操作し、チューニングし続けることで成立するような、自立共生的な道具としての建築・都市のあり方です。
ゲストの成功事例を「How to/正解」として聞きにくるレクチャーではなく、「マニュアル・コモンズ」というまだ見ぬ新しい概念をゲスト/ホスト/参加者が対等に話し探求するオープンゼミのような場として開放します。
共通参考図書:『コンヴィヴィアリティのための道具』イヴァン・イリイチ 著

□第一回 「建築・ツールの民主化」
ゲスト:toolbox 一杉伊織 
サブゲスト:Tamada Wakimoto Architects 玉田誠・脇本夏子 
ホスト:Yosuke SAGOSHI Atelier 砂越陽介
私たちはいつから、自分の居場所を「つくる」ことを諦め、用意されたパッケージを「選ぶ」だけの消費者になってしまったのでしょうか。
記念すべき第1回のテーマは、「建築・ツールの民主化」です。
ゲストには、内装建材やパーツの販売を通じて「自分の空間を自分の手で編集する」という文化を社会に実装してきたtoolboxの一杉伊織氏をお招きします。
供給者側のロジックによってブラックボックス化され、過大なコストと不自由さを強いる現代の建築。そこに対し、一杉氏らが提示してきたのは、使い手が自ら「部材」を選び、空間の主導権を自分の手に取り戻すためのツールと仕組みでした。これは今回掲げている、使い手が仕組みを理解しチューニングし続ける「マニュアル・コモンズ」の思想とも深く共鳴するものです。
さらに、Roof Houseをはじめとして材の構築法から美しい作品をつくる建築家ユニット 玉田誠氏・脇本夏子氏(Tamada Wakimoto Architects)をサブゲストに迎え、議論を深めていきます。

□ このような方におすすめ
・建築・デザイン・不動産に関わり、既存の業界構造に違和感を持っている方
・自分の住まいやお店を、自律的に「ハック」したいと考えている方
・イヴァン・イリイチの思想や「自立共生(コンヴィヴィアリティ)」の実践に興味がある方
・「つくる」ことと「生きる」ことを一致させたい、すべての実戦家

□ タイムスケジュール
18:40 開場
19:00 オープニング・趣旨説明
19:10 ライトニングトーク(一杉氏 × 玉田・脇本氏 × 砂越)
19:25 クロストーク
20:00 オープンゼミ(会場を交えた議論・質疑応答)
21:00 終了予定

主催:11-1studio(ジューイチノイチスタジオ) + Yosuke SAGOSHI Atelier
協力:アラウンドアーキテクチャー

#マニュアルコモンズ #オープンゼミ

Zine _11-1_260415「マニュアル・コモンズ  -道具のように使いこなす空間設計ガイド-」今年  と  共同で進めている「マニュアル・コモンズ」について、第一弾のZineが完成しました。ご興味のある方には11-1studioにて...
15/04/2026

Zine _11-1_260415
「マニュアル・コモンズ -道具のように使いこなす空間設計ガイド-」

今年 と 共同で進めている「マニュアル・コモンズ」について、第一弾のZineが完成しました。
ご興味のある方には11-1studioにて無料で差し上げていますのでお声がけください。(位置付けとしては設計事務所のパンフレットのようなものなので、一応本当に読みたいと思う方向けです。)

11-1studioでやってるような拠点運営であったり、地域のエコシステムであったり、DIYであったり、リノベーションであったり。そういうカテゴリーはそのカテゴリーで括られていて、 で取り組みたいと思っている例えば公共空間の設計みたいなものとは、どこか別ジャンルにされてしまって交わらない。
そんな時に出会ったのがイヴァン・イリイチの「コンヴィヴィアリティのための道具」という著書でした。
そこでは今の公共空間と地域の自主性がどこか乖離しているようなことも、日本の近年の再開発がなぜどこも同じようにつまらないし失敗しつつあるように見えるかということも、なぜこんなに製品・製造物に対して温度感と自由度を持って対応できる人がいないのかということも、一本の線でつながります。
これはDIY的・マニュアルコモンズ的な生活が豊かで楽しいよというような呑気な意識高い系の話ではなくて、そっちに転換していかないと、何も知らないうちにより多くを搾取されより多くの不自由を許容しないと生きていけなくなっていくぞ、という結構切実なこととして、自分は考えています。現に去年あたりから、そして今もそれは表面化してきていますが。

#マニュアルコモンズ #

Scenes_11-1_260405先週末は普段は近所のみらい館大明で活動する、小学生起業プログラムnobitek  による e&o cafeと年間成果報告会でした。ここ11-1studioで開催されるのは今年が3回目。継続的に続けているメ...
06/04/2026

Scenes_11-1_260405

先週末は普段は近所のみらい館大明で活動する、小学生起業プログラムnobitek による e&o cafeと年間成果報告会でした。ここ11-1studioで開催されるのは今年が3回目。継続的に続けているメンバーもいるので、メニューや運営の仕方などにも進化が見えて面白い。こういうのって大体一回やってみて楽しかったねで終わるパターンも多いのだけど、継続的にやるとそれはいよいよ本格的な起業体験になっていく。普段活動している大明の施設内ではなくて、街に直接露出した11-1studioという場所でやるのも、より社会に近いリアルな温度感と反応に接する機会になっているのだと思いました。

後半には自分たちで制作した映画の上映会もあり、数年前までは自分たち自身で演じて撮ってたのが、それには飽き足らずプロの俳優とプロのカメラマンまで呼んで自分たちで演出を考えるまでに。その映画に登場する食べ物がそのままカフェのフードメニューになっていて、いろいろ考えられています。

先々週末は東大珈琲同好会で、先週末がこの小学生たち、今週末は珈琲好きのプロに近い大人たちとすごい振れ幅。
11-1studioは強いブランドとか、濃いキャラの運営者がいるわけではなくて、こういう色々な人々の挑戦の風景と空間こそ作りたいし売りにしたいと思っています。そしてそんな民主化された挑戦が施設単体の風景ではなく、地域全体の風景にしていきたいとも感じます。

#小学生起業 #起業 #シェアカフェ

Manual Commons (3) Management (Hyp-1) _11-1_2603283.運営論(仮説 ver.1)マニュアル・コモンズ(Manual Commons)とは、運営論であり、「自律的な公共」の調整方法です。※実は...
31/03/2026

Manual Commons (3) Management (Hyp-1) _11-1_260328

3.運営論(仮説 ver.1)
マニュアル・コモンズ(Manual Commons)とは、運営論であり、「自律的な公共」の調整方法です。
※実は今回と次回の内容は、自分の中の実感としてはあるものの、まだ断言できるほどの確証はありません。これからの研究やディスカッションイベントを通じて、皆さんと一緒に考えていきたいテーマです。

< 「ハコは何でもいい」という妄想と、「賑わい」の功罪>
昨今の建築や都市開発では、「ソフト(運営)こそが本質であり、ハコ(建築)は何でもいい。おしゃれであれば越したことはないが、予算がなければ後回しでよい」というのが一般的な空気です。 この運営至上主義は、結果として、魅力的な仕掛け人がいなければ場が回らない「依存」を生んだように思います。2020年代からは公共空間でさえも「テナント化」が顕著となり、外部のコンテンツを誘致して消費してもらうだけの場所へと変質しています。

1枚目上の概念モデルでは運営(OS)とコンテンツ(App)こそが主役であり、建築(HD)はそれを飾るための台座に過ぎません。しかし、こうした「仕掛けられた賑わい」を維持するには、多大な熱量と頻繁な更新コストがかかり続けます。 イベント時の爆発的な賑わいよりもはるかに長い「日常」において、じんわりと自律的な風景を根付かせていく時、道具としての建築の良し悪しが、ごまかしの効かないものとして表出してくるのです。

< 「サービスを受ける」から「各自が生み出す」社会へ>
これまで作られてきた多くのハコは、公共建築にしろ店舗建築にしろ、往々にして「サービスを受ける」ための受動的な空間として設計されてきました。しかし、その前提自体が時代に合ってないように思います。

「人々は、物を手に入れる必要があるだけではない。彼らは何よりも暮らしを可能にしてくれるものを作り出す自由、それに自分の好みに従って形を与える自由(中略)を必要とするのだ。」(イヴァン・イリイチ『コンヴィヴィアリティのための道具』)

イリイチが述べるように、一方的に与えられたサービスを消費するだけの時代は限界を迎えています。 今は、誰もが生産者になり、発信する側になる時代です。こうした自律的な活動が双方向に行き交いつながったりすることで、新しい価値が生まれる。そんな活動のための「ふさわしい空間やプラン」は、まだ世の中で十分に探求されていません。


1枚目下の概念モデルでは、建築の骨格(HD)と運営ルール(OS)が一体化しています。 誰かにサービスを「受ける」空間ではなく、建築そのものが、誰もが活動(App)を動かすように、直感的に乗りこなせる「透明なマニュアル」として開かれています。

ここで場を動かし、価値を高め続けるのは、巨大な資本やカリスマ運営者の熱量ではなく、そこに集う人々の「個人のエネルギー」です。空間OSとは、その一人ひとりの自律的な動きをささやかに補助し、チューニングし続けるための、新しい建築のあり方なのです。

11-1studioにおいては、時に小学生であったり大学生が、時にプロのパティシエやプロの落語家が、時に珈琲のギークや風土料理のギークたちが、「カフェ」という共通方式に載せて、彼ら自身の可能性とそれを通した社会との接触方法を日々試しているのです。

#マニュアルコモンズ #場の運営

Manual Commons (2)Tectonics_11-1_2603282.手応えのある作法と風景マニュアル・コモンズ(Manual Commons)とは、壮大な都市論であると同時に、極めて具体的な工法論でもあります。それは高尚な専門...
28/03/2026

Manual Commons (2)Tectonics_11-1_260328
2.手応えのある作法と風景

マニュアル・コモンズ(Manual Commons)とは、壮大な都市論であると同時に、極めて具体的な工法論でもあります。それは高尚な専門領域ではなく、本来誰もにとって身近で手の届く範囲のものです。


イヴァン・イリイチは、人間が主体的(自律的)に生きるための道具を「自律共生的道具」と呼びました。

‘自律共生的道具とはそれを用いる各人におのれの想像力の結果として、環境を豊かなものにする最大の機会を与える道具のことである。産業主義的な道具は、それを用いる人々に対してこういう可能性を拒み、道具の考案者たちに、彼ら以外の人々の目的や期待を決定することを許す。’
(イヴァン・イリイチ 『コンヴィヴィアリティのための道具』)

ブラックボックス化された複雑な機械ではなく、構造が目に見え、自分の手で直し、工夫し、使いこなせるもの。11-1studioを象徴する、透明アクリルの壁面に並べられた金槌やノミ、簡素なハンドツールには、かつて誰もが持っていた、世界を自分で変えられるという確かな「手応え」が宿っています。

これらの道具が並走した、東京の戦災復興と高度経済成長期。「普通の市民」も「小中高生」もこういう簡素な道具を駆使して、乏しい資源を調達/加工/転用して、配線回路をいじって、必要なものを作って、修理して、時には製品化して売り出していました。
しかし今や「普通の市民」の多くは「担当者」でなければ何も分からないし何も直せないホワイトカラーと化し、メーカーやディベロッパーやマスコミや行政から一方的に与えられる「サービス」を消費するだけの状態を甘受していします。この「依存」こそが、今の都市の不自由さの正体です。


一方的な「サービス」の甘受は、まさに今、コストの高騰という形で我々に跳ね返ってきています。
どのように調達し、加工し、転用し、作り、必要なものを手に入れるのか。それは決してブラックボックスではありません。しかし今や多くの人々はそれをて受容し専門外だと遠ざけ、結果として一方的なコスト高騰を受動的に受け入れるか、もしくは質の低い妥協を強いられています。

2月に行ったエンツォ・マーリ『Autoprogettazione』のPチェアをつくるワークショップにおいては、このイタリアの巨匠デザイナーが意図した「誰でも作れるマニュアル性と高い審美性(デザイン)の両立」という作法を追体験し明らかにしました。
プロの設計事務所があえて「手の届く工法」を突き詰める。そこにこそ、一般の人々が壁を感じずに、プロの精度で場所をドライブし始められる鍵があると考えています。


11-1studioがある池袋・要町エリアには、今も町工場の音や、製造業の痕跡が微かに残っています。 かつてこの街では、場所は「与えられるもの」ではなく、自分たちの手で「作るもの」でした。 その街の記憶を、現代の「空間OS」として再構築すること。 特殊な工法に頼らず、身近な資材と道具で、誰もが「一本の線の強さ」を空間に刻めるようにすること。
工法とは、単なる組み立て方の手順ではありません。 それは、場所の主導権を自分の手に取り戻すための「作法」なのです。

そんな作法を、マニュアル・コモンズでは追求していきます。

#マニュアルコモンズ #ローコストデザイン

Manual Commons (1)Urbanism_11-1_2603251. 都市は、容量(HD)ではないマニュアル・コモンズ(Manual Commons)とは、単なるDIYの延長線上の話ではなく、都市論であり、建築空間論であり、場の...
25/03/2026

Manual Commons (1)Urbanism_11-1_260325
1. 都市は、容量(HD)ではない

マニュアル・コモンズ(Manual Commons)とは、単なるDIYの延長線上の話ではなく、都市論であり、建築空間論であり、場の運営論であり、ものの構法論でもあります。


“今日、人々は、未来を思い描く仕事を専門的エリートに譲り渡してしまいがちである。(中略)産業主義的な道具は、都市の風景に均一化の刻印を押す。ハイウェイ、病院、事務所ビル、アパート……どこでも同じ外観を取る”
(イヴァン・イリイチ 『コンヴィヴィアリティのための道具』)

2026年、今の東京に2つの対照的な、しかし根底でつながった風景があります。
1つは、今年華々しくオープンする大規模再開発施設。
もう1つは、2020年前後に「地域活性」を掲げて誕生し、「契約期間」(5年)の終了とともにひっそりと閉鎖される小さな民間施設の数々です。


ここには共通した「構造的な欠陥」があります。
それは、建築を単なる「HD(ハードディスク=容量)」と捉え、その中身を熱量と実績のある運営者や流行のブランド、もしくは高い不動産購入が可能な入居者という「OS(ソフト)」で埋めればいいという短絡的な思考です。

単なるHDとしての建築は、10GBより256GBが良いといった「容量」こそが正義となり、あくまでも機能と切り離された範囲で「デザイン監修」という名目の表層的なトッピングが施されます。そんな単なるイメージ戦略やお飾りとしてのデザインを、デザイナーや建築家が担わされています。


近所に「首都圏最大級」と銘打ってオープンし、わずか3年で撤退し、文字通り「空き箱」となってしまった真新しい商業ビルがあります。中身のOSは一流で、内装も申し分ありませんでしたが、はっきり言って建物自体の「道具としての使い勝手」は置き去りでした。

また最近池袋にオープンした新築の高層複合施設も、同様に使い勝手が悪い容量だけのハコで、同じような未来を感じます。「Wellbeing」や「Organic」といった流行の言葉を謳うOSで固め、今は話題性で賑わっていますが、話題性や熱量が収まり、その中身(OS)が立ち行かなくなったとき、残るのは「人々の手ではどうにもできない巨大な空き箱」だけではないでしょうか。
商業施設、公共施設、居住(もしくは投資)のためのタワーマンション、全てに同じことが当てはまります。


この「全自動で、かつ不自由な都市」のあり方に、切実な問いを投げかけます。これは単なるデザインの好みの話ではないのです。

マニュアル・コモンズでは、与えられたOSを消費するだけの都市ではなく、「使う人が自らハンドルを握り、書き換え、育てていける『道具』としての都市」を目指します。
私たちがこの街で、誰かに依存しすぎず「自律して生きていくための権利」を取り戻せるか。今の都市にとって、極めて切実な分水嶺になっていると考えます。

#マニュアルコモンズ #都市論 #空きテナント問題

Manual Commons_11-1_260323 2026年度、11-1studioは「DIYの場所」から、一歩先の 「マニュアル・コモンズ(Manual Commons)」 を体現し、社会に示す場へと進化します。これまで11-1stu...
23/03/2026

Manual Commons_11-1_260323


2026年度、11-1studioは「DIYの場所」から、一歩先の 「マニュアル・コモンズ(Manual Commons)」 を体現し、社会に示す場へと進化します。


これまで11-1studioは「カフェとシェア工房がある、DIYと地域交流の場所」として歩んできました。
でも、私たちが本当に目指しているのは、単なる日曜大工や交流の推奨ではありません。
ここで実践しているのは、建築家 が設計した「空間のルール(OS)」の上で、プロのパティシエや写真家から、地域の主婦、大学生、そして好奇心いっぱいの小学生までが、等しく、かつ美しく場所を使いこなすという、新しい建築のあり方です。
プロか、アマチュアか。 その境界線を超えて、誰もが「専門外」を感じることなく、カフェの店主として、あるいは表現者としてこの場所のハンドルを握れること。その「ドライブ感」を設計するのが、私たちの仕事です。


なぜ、建築設計事務所がこの場所を運営しているのか。 それは、空間を素人工作の「妥協」で終わらせないためです。
プロが引く「一本の線の強さ」や「構造の合理性」という土台があるからこそ、その上で誰が何を動かしても、空間としての質が損なわれず、むしろ使い込むほどに洗練されていく。 私たちは、ここで何かを企てるすべての人々が主役(ドライバー)として、最高に格好よく、安全に場所を乗りこなすための「マシンの設計」をし、その実装実験を行っているのです。


「つくる」を、個人の趣味から「場所を共に育てる文化」へ。
今年は、事務所としての知見をフルに活用し、皆さんの「つくる」がプロの精度で空間の価値に変わるような、新しい時代の文化「マニュアル・コモンズ」を、公開ディスカッションや展示、出版などを通じて明らかにしていきます。
(プロの設計)
     ×
(ここで何かをやってみようとする人々の使いこなし)
その掛け合わせから生まれる「見たことのない風景」を、一緒に作りましょう。

「自律共生的道具とはそれを用いる各人におのれの想像力の結果として、環境を豊かなものにする最大の機会を与える道具のことである。」(イヴァン・イリイチ 『コンヴィヴィアリティのための道具』)

#マニュアルコモンズ #建築設計事務所

Share Space for Tuning People_11-1_260315チューニングする人々のためのシェア空間オープンから5年が過ぎ、この空間で生まれている空気感と活動を見るに、当初設計した空間の強度と、「今の時代」の空間としての...
15/03/2026

Share Space for Tuning People_11-1_260315
チューニングする人々のためのシェア空間

オープンから5年が過ぎ、この空間で生まれている空気感と活動を見るに、当初設計した空間の強度と、「今の時代」の空間としての「正しさ」とを強く感じるものの、
建築の多くの人からはよくある流行りのリノベ&「運営方法が売り」のシェアスペースに過ぎず建築作品としては不十分と見られるようだし、まちづくり・運営の人から見れば経済規模と盛り上がりで今一つ「話題性」の足りない拠点と見られるようだし、いずれも未だに不満足な評価で影に追いやられている。

だがこんな立地にも関わらず、また専門の凄腕コンサルがいるわけでもなく、未だに、というより当初にも増して、出店者の募集にあまり困らず、その多くが継続的に続いている事実と理由を、上記の彼らは知らないだろうし、理解もできないだろう。

一言で言えば、ここはただの貸しスペースではなく、「チューニングを楽しむ人々」のためのシェア空間だということだ。そしてそれは建築と関係のないソフト的な「運営面」の工夫だけの話ではなくて、この空間のモノのあり方と哲学が、それを可能にしているのだ。
良質な出店者や利用者の多くは、そのことをこの空間から自然にそれとなく理解し、プロトタイプを作り、試し、失敗し、改善したりしながら、彼らのブランドやプロダクトを作っていくのである。
そしてそれはカフェだけでなく、ここを運営する建築家 も同様なのだ。飲食専門の凄腕コンサルがいない代わりに、ここでは利用者と運営者が同じ立場で一緒に知恵を出し合ってチューニングしながら1つの空間を作るのである。

#チューニング #シェアカフェ #建築設計事務所 #空間哲学

Enzo Mari Workshop_11-1_260301イタリアの巨匠デザイナー エンツォ・マーリの著書「Autoprogettazione?」に図面が掲載されている椅子の1つであるPチェアを作ってみるワークショップ。そもそもこの著書は...
02/03/2026

Enzo Mari Workshop_11-1_260301

イタリアの巨匠デザイナー エンツォ・マーリの著書「Autoprogettazione?」に図面が掲載されている椅子の1つであるPチェアを作ってみるワークショップ。

そもそもこの著書は、プロではない一般の誰もが、すぐ手に入る身近な材料と、最低限の加工技術で、プロダクトを作る「Progettista」になれるという意図で作られているらしい。
材料を身近なところより入手するところから、材料を加工し、組み立ててみる一連の作業(progetto)の中で、その入手のしやすさ、加工や組み立てがどのくらい大変なのかもしくは楽なのか、そして出来上がったもののデザイン性と座り心地がどうなのかを、追体験するワークショップとなりました。

デザインを一般の人に開放するという、まさに「マニュアル・コモンズ」の一つの原点。
検証の成果は後日どこかでまとめて展示などをしたいと思います。

#マニュアルコモンズ

Garage Spatiality_11-1_260225「強度ある空間」が「自律する公共=Manual Commons」をつくるガレージ開口部に設置した5連の木製ガラス引き戸は、「町工場のガレージ」の空間性を引き継いで転換するための装置で...
25/02/2026

Garage Spatiality_11-1_260225

「強度ある空間」が
「自律する公共=Manual Commons」をつくる

ガレージ開口部に設置した5連の木製ガラス引き戸は、「町工場のガレージ」の空間性を引き継いで転換するための装置である。5連の木製ガラス引き戸は、シャッターの開け閉めよりも高い自由度で街路との関係性をチューニングし、街路と限りなく近い屋内を作っている。

「町工場のガレージ」とは鋼製シャッターによる全面開口であり、操業中はシャッターを開け放つことで工場全体に採光と換気を取り、外と繋がったような広い作業空間として、また搬入される資材や完成した製品の積み下ろし場として使われる。そこでは工員たちが作業をし、まだ地域コミュニティが生きていた頃であれば休憩時の交流場でもあった。そんな風景が並んでいたのがこの道沿いで、町工場だったこの場所もその一部だった。その空間性を設計により転換した。

「何かを作っている風景」がそのまま街に表出するのは町工場も、11-1studioも一緒である。奥の方では材料加工や塗装があり、手前のガレージのあたりでは組み立てや搬出入のための梱包が行われているのと同じように、11-1studioも奥に設計事務所と工房とキッチンなどの細かい制作場があり、手前の「レクチャーホール」がいわばプロトタイプをお披露目する場所、それらは1つの空間に切れ目なくグラデーショナルに共存する。

#強度ある空間 #マニュアルコモンズ #町工場のガレージ

住所

板橋区南町11/1
Toshima, Tokyo
1730027

営業時間

月曜日 10:30 - 20:00
木曜日 10:30 - 20:00
金曜日 10:30 - 20:00
土曜日 10:30 - 19:00
日曜日 10:30 - 19:00

アラート

11-1 studioがニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

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